当分、新しいマイクはお預けだと決めていたのに、
やっぱり我慢できなくて買ってしまった…(完全に沼だ)。
MD435。お高いけどダイナミックマイクだ。
しばらくは、電化製品とか壊れても買い替えできないけど、ま、いいか。
さっそくこのマイク持って歌ってきたけど、いや~~~マジですごかったわ、コレ。
このマイクを簡単に表現するとしたら、
E935とE945を足して、コンデンサーマイクにしたような感じ?
音の伸びはE935のような透明感があり、ものすごくナチュラル。
E945のような歌詞の一言一言くっきり感があって、
さらにコンデンサマイクのような音の繊細さと密度がある。
繊細な音も拾うので、音のボリュームもいつもより下げないといけなかった。
カーディオイドなので、指向性はE935と同じ。
机や椅子に置く時などは、そ~っと置かないと「ゴンッ」とかむっちゃ響く。
ハンドリングノイズは、E935と同じようにほとんどしない。
あと、このマイクを使ったら、いつもより点数が1~3点ほど上がった。
多分、このマイクの音の密度が点数を押し上げてくれたのかな、という気がする。
(普段の倍くらいの音の密度を感じた)
ただし、マイクの扱いも一眼レフ並みにテクニックがいる。
というのも、このマイクで歌った歌はそのまんまに聞こえるからだ。
普通は、カラオケボックスのスピーカーから聞こえる歌声と録音したものとは、
少し違ってたりもする(少しマイルドな感じになってたり)。
このマイクはそれがない。
マジで、スピーカーから聞こえてくる歌声が、そのまま録音の歌声だ。
ということは、ライブとかで使ったら、自分に聞こえて来る声そのまま、
客席にダイレクトに響くってことだろう。
つまり、このマイクを使う時は、声の出し方を一切サボれない。
ちょっとの粗がすごく目立つ。
カラオケボックスの付属マイクなら、少しくらいの粗くらいなら、
エコーで割と誤魔化せたりするけど、このマイクにはエコーのマジックなんて
全く通用しない。
声の出し方が滑らかじゃない部分とかも、くっきり目立つし、
音なんて外そうものなら、容赦なく目立つ。
自分の歌のダメな部分が自分ですごく分かるので、
歌いながら修正していくのにはとても良いマイクだ。
(どんな声の出し方なら、綺麗に聞こえるのか、とかも分かる)
結果的に、このマイクで歌って満足がいったのなら、
それはとても上手く歌えたということになる。
ただしとても上手く歌えたと思っても、
録音を聞くとやっぱり少しの粗は見えたりする。
自分の100%を出して上手に歌っても粗が見える…なんて、
とんでもなく恐ろしいマイクだ。
少しの自己満足にすら浸らせてもらえないのだから。
でも、もっと上手く歌えるようになりたいのなら、
これはとてもいいマイクだと思う。
ひょっとしたら、私にとってはボイトレと同じ効果があるかもしれない。
「ま、いいや」とか「こんなもんか」を許さないマイクだから、
その分しっかり練習しないといけないし。
厳しい点ばっかり書いたけど。
自分がこう歌いたいというのと、こう伝えたいがぴったりハマって、
それをいい声で歌えた時は……マジですごいよ。
もうこのマイク、一生離さないと思えるくらいに。
(1日1食生活を何か月も送ることになったとしても、十分その価値がある)
あ、それと気になったのは、超高音はキンキンするかな…。
それはE935と同じ感じ。
超高音曲はE945じゃないと、厳しいかな。
すごく狭い隙間に息を力強く通して出るのが超高音の声。
柔らかい超高音の声が一番綺麗なんだけど、これがとんでもなく難しい。
力強い息を、どうやって柔らかく吐くか…という矛盾がね。
E945は、出力自体が多分抑え目だから、力強い高音もキンキンしない感じ?
でも他のマイクだとキンキンするから、やっぱトレーニングは必要だろうな。
これまで数本のマイクを実際に使ってみて、分かったことは、
マイクはその人の歌声がキレイに聞こえるようにしたり、
上手く聞こえるようにしてくれる魔法のようなモノではない、ということだ。
それどころか、誤魔化しが効かない分、
カラオケボックスのマイク使うより下手に聞こえるかもしれない。
もしも声域が広くて、ボックスのマイクではカバーできないとか、
透明感のある声をより美しく響かせたいとか、
ハスキーで渋い声をより渋く響かせたいとか、
よりロックに特化した響きのあるマイクがいいとか、
細い声を太く響かせたいとか、そういう目的があれば、
マイマイクはすごくお助けアイテムになる。
持ってるマイクの中でのお勧めをしておこう。
(私が使っての感想で)
●E935
オールマイティ。低音から高音まで何でもござれ。
とてもナチュラルでクリアな音質。抜けと伸びがいい。
歌い方の抑揚がダイナミックに反映されるので、
感情に訴えるような歌い方をする人により向いてる。
●E945
E935よりも落ち着きのあるシュッとした音。超高音も難なく抜ける。
スーパーカーディオイドなので、ちょっとマイクから外れると途端に小さくなる。
派手な抑揚のない、テクニカルな歌い方をする人向き。
動き回るライブには向かないかも。
●V70
とにかく低音が響きまくる。
高音も伸びるけれど、音質自体に丸みと温かみがあるので、透明感はそこまでない。
エコーのかけ方によっては、低音がかなりボワボワする。
声の細い人がこれで歌うと、声に太さが出る。
低音男性が歌うとすごく迫力が出るかも。
●MD435
超ナチュラルで繊細でクリアな音質(コンデンサー並み)。
歌声の密度がとても増す。
どのようなジャンルや歌い方にでも向くと思われる。
ただし、人前で歌う時には粗を恐れない強い心臓が必要。
もしも、1本しかマイクが持てないとしたら、E935かな…。
始めてそのマイクで歌った時の感動は、今でも忘れないしね。
出会った瞬間に結婚相手だと分かったくらいの、衝撃だった。
そのくらい、自分の声質にぴったり合ってた。
※追記
マイクが揃って時間が経った今では、持つマイクはMD435一択だ。
使うほどに味が出て、私の声に一番合うマイクになった。
先日久々にE935使ったら、とてもマイルドな音質にアレ?っとなったくらい。
E935しか持ってなかった時よりも、私の歌声自体が太く力強くなったので、
MD435の方が合う声質に変化したらしい。
おかげさまで、ゼンハイザーシリーズにドハマリだけども。
でもどのマイクも外れどころか、大当たりばっかりだ。
E935では補えない部分を補ってくれる、とてもいいマイク達だし。
欲しいマイクはほぼ揃ってしまったので、
今持ってるのが壊れない限り追加はもうないかな…。
あ、そういえば、バッグは買い替えた。
いつもでっかいボストンバッグ(お安いヤツ)にマイクとかケーブルとか詰めて、
カラオケボックスにお出かけしてたけど、
さすがにマイク4本もあるので、落とした時のマイクの破損とかも気になって来た。
(自分で転んだり、誰かの貰い事故したり)
なのでPC用のでっかいバッグを買った。
これなら、多少は落とした時の衝撃にも耐えられるかな…と。
詰め替えてみたら、実にいい感じだ。
ボストンバッグでは重く感じたのに、そんなに重さを感じなくなった。
クッションが聴いてるので、少しくらいの衝撃なら影響もなさそうだ。
そんなワケで、マイクのケースに悩んでいる人がいたら、
PCバッグをものすごくお勧めしとく。
さて、次回からのカラオケからは、おニューのマイクに
ビシバシ鍛えてもらうことにする。