2022年11月8日火曜日

SENNHEISER MD435 を買った

 


当分、新しいマイクはお預けだと決めていたのに、
やっぱり我慢できなくて買ってしまった…(完全に沼だ)。
MD435。お高いけどダイナミックマイクだ。
しばらくは、電化製品とか壊れても買い替えできないけど、ま、いいか。

さっそくこのマイク持って歌ってきたけど、いや~~~マジですごかったわ、コレ。
このマイクを簡単に表現するとしたら、
E935とE945を足して、コンデンサーマイクにしたような感じ?

音の伸びはE935のような透明感があり、ものすごくナチュラル。
E945のような歌詞の一言一言くっきり感があって、
さらにコンデンサマイクのような音の繊細さと密度がある。
繊細な音も拾うので、音のボリュームもいつもより下げないといけなかった。
カーディオイドなので、指向性はE935と同じ。
机や椅子に置く時などは、そ~っと置かないと「ゴンッ」とかむっちゃ響く。
ハンドリングノイズは、E935と同じようにほとんどしない。

あと、このマイクを使ったら、いつもより点数が1~3点ほど上がった。
多分、このマイクの音の密度が点数を押し上げてくれたのかな、という気がする。
(普段の倍くらいの音の密度を感じた)

ただし、マイクの扱いも一眼レフ並みにテクニックがいる。
というのも、このマイクで歌った歌はそのまんまに聞こえるからだ。

普通は、カラオケボックスのスピーカーから聞こえる歌声と録音したものとは、
少し違ってたりもする(少しマイルドな感じになってたり)。
このマイクはそれがない。
マジで、スピーカーから聞こえてくる歌声が、そのまま録音の歌声だ。
ということは、ライブとかで使ったら、自分に聞こえて来る声そのまま、
客席にダイレクトに響くってことだろう。

つまり、このマイクを使う時は、声の出し方を一切サボれない。
ちょっとの粗がすごく目立つ。
カラオケボックスの付属マイクなら、少しくらいの粗くらいなら、
エコーで割と誤魔化せたりするけど、このマイクにはエコーのマジックなんて
全く通用しない。

声の出し方が滑らかじゃない部分とかも、くっきり目立つし、
音なんて外そうものなら、容赦なく目立つ。

自分の歌のダメな部分が自分ですごく分かるので、
歌いながら修正していくのにはとても良いマイクだ。
(どんな声の出し方なら、綺麗に聞こえるのか、とかも分かる)
結果的に、このマイクで歌って満足がいったのなら、
それはとても上手く歌えたということになる。

ただしとても上手く歌えたと思っても、
録音を聞くとやっぱり少しの粗は見えたりする。
自分の100%を出して上手に歌っても粗が見える…なんて、
とんでもなく恐ろしいマイクだ。
少しの自己満足にすら浸らせてもらえないのだから。

でも、もっと上手く歌えるようになりたいのなら、
これはとてもいいマイクだと思う。
ひょっとしたら、私にとってはボイトレと同じ効果があるかもしれない。
「ま、いいや」とか「こんなもんか」を許さないマイクだから、
その分しっかり練習しないといけないし。

厳しい点ばっかり書いたけど。
自分がこう歌いたいというのと、こう伝えたいがぴったりハマって、
それをいい声で歌えた時は……マジですごいよ。
もうこのマイク、一生離さないと思えるくらいに。
(1日1食生活を何か月も送ることになったとしても、十分その価値がある)

あ、それと気になったのは、超高音はキンキンするかな…。
それはE935と同じ感じ。
超高音曲はE945じゃないと、厳しいかな。
すごく狭い隙間に息を力強く通して出るのが超高音の声。
柔らかい超高音の声が一番綺麗なんだけど、これがとんでもなく難しい。
力強い息を、どうやって柔らかく吐くか…という矛盾がね。
E945は、出力自体が多分抑え目だから、力強い高音もキンキンしない感じ?
でも他のマイクだとキンキンするから、やっぱトレーニングは必要だろうな。


これまで数本のマイクを実際に使ってみて、分かったことは、
マイクはその人の歌声がキレイに聞こえるようにしたり、
上手く聞こえるようにしてくれる魔法のようなモノではない、ということだ。
それどころか、誤魔化しが効かない分、
カラオケボックスのマイク使うより下手に聞こえるかもしれない。

もしも声域が広くて、ボックスのマイクではカバーできないとか、
透明感のある声をより美しく響かせたいとか、
ハスキーで渋い声をより渋く響かせたいとか、
よりロックに特化した響きのあるマイクがいいとか、
細い声を太く響かせたいとか、そういう目的があれば、
マイマイクはすごくお助けアイテムになる。

持ってるマイクの中でのお勧めをしておこう。
(私が使っての感想で)

●E935
オールマイティ。低音から高音まで何でもござれ。
とてもナチュラルでクリアな音質。抜けと伸びがいい。
歌い方の抑揚がダイナミックに反映されるので、
感情に訴えるような歌い方をする人により向いてる。

●E945
E935よりも落ち着きのあるシュッとした音。超高音も難なく抜ける。
スーパーカーディオイドなので、ちょっとマイクから外れると途端に小さくなる。
派手な抑揚のない、テクニカルな歌い方をする人向き。
動き回るライブには向かないかも。

●V70
とにかく低音が響きまくる。
高音も伸びるけれど、音質自体に丸みと温かみがあるので、透明感はそこまでない。
エコーのかけ方によっては、低音がかなりボワボワする。
声の細い人がこれで歌うと、声に太さが出る。
低音男性が歌うとすごく迫力が出るかも。

●MD435
超ナチュラルで繊細でクリアな音質(コンデンサー並み)。
歌声の密度がとても増す。
どのようなジャンルや歌い方にでも向くと思われる。
ただし、人前で歌う時には粗を恐れない強い心臓が必要。


もしも、1本しかマイクが持てないとしたら、E935かな…。
始めてそのマイクで歌った時の感動は、今でも忘れないしね。
出会った瞬間に結婚相手だと分かったくらいの、衝撃だった。
そのくらい、自分の声質にぴったり合ってた。

※追記
マイクが揃って時間が経った今では、持つマイクはMD435一択だ。
使うほどに味が出て、私の声に一番合うマイクになった。
先日久々にE935使ったら、とてもマイルドな音質にアレ?っとなったくらい。
E935しか持ってなかった時よりも、私の歌声自体が太く力強くなったので、
MD435の方が合う声質に変化したらしい。

おかげさまで、ゼンハイザーシリーズにドハマリだけども。

でもどのマイクも外れどころか、大当たりばっかりだ。
E935では補えない部分を補ってくれる、とてもいいマイク達だし。


欲しいマイクはほぼ揃ってしまったので、
今持ってるのが壊れない限り追加はもうないかな…。
あ、そういえば、バッグは買い替えた。
いつもでっかいボストンバッグ(お安いヤツ)にマイクとかケーブルとか詰めて、
カラオケボックスにお出かけしてたけど、
さすがにマイク4本もあるので、落とした時のマイクの破損とかも気になって来た。
(自分で転んだり、誰かの貰い事故したり)
なのでPC用のでっかいバッグを買った。
これなら、多少は落とした時の衝撃にも耐えられるかな…と。

詰め替えてみたら、実にいい感じだ。
ボストンバッグでは重く感じたのに、そんなに重さを感じなくなった。
クッションが聴いてるので、少しくらいの衝撃なら影響もなさそうだ。
そんなワケで、マイクのケースに悩んでいる人がいたら、
PCバッグをものすごくお勧めしとく。


さて、次回からのカラオケからは、おニューのマイクに
ビシバシ鍛えてもらうことにする。


2022年11月7日月曜日

ブログの作り直し

 


このブログ(wordpress)に使ってるデータベースのバージョンが
古くなってしまったため、どうにかしないといけなくなった。
とは言え、データベースを作り直して中身のデータを引っ越して…などというのは、
私には出来る気がしない。
十中八九失敗するし。

そこで、ついでに今まで使ってたテーマ(ライオンブログ)もチェンジすることに。
ずっとお気に入りのテーマだったけど、もう更新がない。
なので新しいテーマにするついてでに、サイト自体作り直すことにした。
完全復活するまでは数か月かかると思われる…。

でも作り直すからには、これまでより見やすく使いやすいサイトにするつもりだ。
私にとっても、このサイトに訪問して下さる方にとっても。


2022年11月6日日曜日

beyerdynamic TG V70 も買った

 


マイク沼にハマってしまった…。

このマイクは、beyerdynamic TG V70 というヤツだ。
どういうマイクかというと、バンドの音がデカくて、
ステージでヴォーカルの声が聞こえないような時に頼りになるマイクだ。

私はバンドやってないので、カラオケで使った。
確かにいつものE935とかに比べて、マイクのボリュームは5~8くらい下げて
ちょうどいい感じ。
声量のない人が使うのにとても良いと思う。

カラオケボックスで、スピーカーのセッティングが悪くて、
マイクの音量を上げるとハウる時にもかなり心強い。
このマイクなら、あまり音量上げなくていいので、間違いなくハウらない。

ただしこのマイク、下手な歌い方すると、ものすごく粗が出る。
E935やE945も、下手は容赦なく下手に、上手はより上手く聞こえるマイクだけど、
このマイクも、下手でも上手でも容赦なしのマイクだ。

音色自体は、ゼンハイザーの方が透明でクリアな感じ、
こっちのベイヤーダイナミックの方が、温かくて丸みのある感じ。
あと、低音が相当響く。
普通は、低音と高音の声を同時に出すと、高音の方がより強く聞こえるけど、
このマイクの場合は、低音の方が目立つ
高音もまぁまぁ抜けるけど、ロック的な力強い高音向き。
超高音になりがちな、繊細で透明感のあるような歌にはあまり合わない。


それと、E935よりもハンドリングノイズを拾いやすい気がする。
マイクを握り直しとかすると、けっこう音がする。
なのでそ~っと握り直しした方が良い。
それかマイクスタンドを使うか。

私にとって、一番の問題は音のバランスと音質かな…。
私の歌い方は、地声と裏声を頻繁に切り替える歌い方なので
このマイクだとバランスのとり方が難しい。
ただでさえ地声の音域の裏声は弱いのに、さらに地声が増幅されてしまう。
なので、地声&裏声で歌う場所は、いつも以上の声のコントロールがいる。
(地声と裏声の境は、あまりパッキリしてない方がきれいなので)

どうやら、私は一番最初に、自分にとても合ってるマイクに出会ってしまっていたらしい。
こうやっていくつか他のマイクを使ってみて、初めてそれが分かるワケだけど。

ただし、V70も歌によってはかなり使えるマイクなので、
これからは、3本のマイクを色々使い分けしていく予定。
超高音曲はE945。オールマイティなE935。地声メインの曲はV70。

ちなみに、V70で歌った曲は採点の点数が少し上がった。
地声だろうが裏声だろうが、力強い声が必要な歌なら迫力が増すようだ。

もしも次にマイクを買うとしたら、E935の上位タイプのMD435かな。
お値段がE935の3倍ほどするので、早々買えないけど…。